俺を捨てた世界などの為に
俺は俺を捨てなければいけない
俺を要らないと言った人達の為に
俺は命を差し出さなければならない
「大丈夫・・・・この世界を破滅させたりなんてしない」
ローレライを解放すると残った廃れた大地で独り、呟いた
世界は守ってやろう
だが、生きる人間達の事など知らない
せいぜい、救われたと喜べばいい
存えたと、笑えばいい
その喜びも一瞬もでしかない。じわじわと、病魔が侵食していく様にして
俺と同じ運命を進ませてやろう
「判ってるんだろう?ローレライ・・・・・」
俺は赦さない
世界も、人間も、ローレライも、ユリアも
俺は何もかもを赦したりしない
そして、復讐するんだ
誰もが、覆したいと願ったものを、救った俺が壊すのだ
「さぁ、一緒になろう?もう一人の・・・俺」
願い、一つだけ
世界を救い、世界を壊すモノの誕生
それを導いたのもまた、人