「これが、痛み・・・・ですか・・・・」













ルークと出会って、私の心は急激に変った。


最初は憎たらしい子供だと、思っていた。ルークがこの時と同じだったなら、私は変らずに済んだのだろう。
あの地の崩壊を切欠に、自分の罪を贖う為に、必死に生きて、必死に償って・・・・
あの時の姿は形を潜め、まるで、何もかもが恐怖の対象の様に周りを伺う。

本来ならば、私たちにも責が有ったのに、それを責める事すらせず自分が悪いのだと
そう言って、泣き笑いの様な、表情を浮かべていた





そんな彼を見ている内に、とうの昔に消え去ってしまったと思っていたのに
痛む心も、悼む心も・・・彼と出会って甦った。





ルークが笑えば、暖かかった。
ルークが苦しめば、その元を取り払ってあげたいと思った。
何もかもが、初めての経験で



ルークと出会い、この世に生を受けて、初めて人間らしさを取り戻した気がした。
やっと、私は自分の生とは何かを知ることが出来たのだ。




なのに、彼は、消えるのだ。
私に、生を教えてくれた彼が。




レプリカという事実で




レプリカの原理が元で





ルークは、この世から、消えてしまう。










私の罪で、られる
自身の罪に震える