「うっぜーな!てめぇら、いい加減にしろよ!!」
傲慢な振る舞いも
「どーでもいいや。そんな事」
諦めにも似た、この言葉も
裏づけされた、言動。行動であったのだ。
それはルークしか知らない秘密の出来事だった。
「あの子は、アクゼリュスで死ぬ・・」
その事を聞いたのはいつだったか。
そう、確か。家での勉強が嫌になって、ひとりかくれんぼと称して、書斎に隠れていた時だ。
父親が、会議室から帰って、大きな椅子に座り、息と共にその言葉を溢したのだ
あの子とは、誰なのか。
死ぬとは、どういう事なのか。
「預言であの子は殺される。そして、私もそれを了承する・・・。5年後には・・・もう居なくなるのだ。
与えても意味を為さぬ。なら与えてしまわねければ・・・良い?だが、だがしかし・・・。・・・・ルーク」
ルーク。父の唇から零れたのは俺の名前だった。
頭が真っ白になって何もかもが、他人事のようだった。
父が、メイドに呼ばれて部屋を出ていってからも、俺はそこから動けないままだった
死ぬ。・・・誰が?
俺が。・・・何故?
預言で詠まれていたから。・・・その為に?
それが必要なことなんだ。・・・・だから、俺は死ぬ?
そんな事の為だけに俺は生まれたのか
それからだった。俺は何もかもを諦めた。
死が待つ生をどう生きろというのだ。
死ぬ事を望まれて喜ぶ奴など居るものか。
何もかもがどうでも良くなった。
好かれる必要もない。嫌うなら嫌えばいい。
誰かに諂う必要も無い。そんな事をする必要も無い。
嫌われたのなら、それで構わない。先に俺は居なくなるんだし。
「だって、死ぬんだから」
歪められた心
秘密の未来を知ってしまった少年
彼が知ったのは絶望か
軟禁時代に何もかも知っていたルークってお話。
アクゼリュスで死ぬんだ。って思ってたからのあの振る舞い・・・と考えたら萌えたのです。
実際、死ぬ事は無くて、どうしよう!俺生きてる!って混乱してあぁなった。みたいな。
死ぬと諦めていたのに、まだ生は続いて。破綻すると判っていたからの振る舞いだったのですよ。
長髪ルークはきっと(違)
そして、生きるとなるとあぁ俺ちゃんとしなきゃ。生きることが出来たんだし。って。思う。